第1章:2026年の採用市場、中小企業は今どうなっているのか?
1.「待っていれば人が来る」時代の終わり
2026年現在、日本の経済は少しずつ動いていますが、働く人の不足は「困ったな」というレベルを超えて、会社の存続に関わる大きな問題になっています。
特に地方の企業や、製造・建設・サービス業といった現場を持つ会社では、求人を出しても応募が来ないのが当たり前になってしまいました。
かつてのように「ハローワークや求人誌に出しておけば誰か来るだろう」というやり方は、残念ながらもう通用しなくなっています。
2024年のデータを見ると、中途採用を一人成功させるためにかかった平均費用は約65万円にもなり、前の年より20万円以上も高くなっています。これは、人材を取り合う競争が激しくなり、広告費や紹介手数料が上がっているからです。
さらに頭が痛いのは、せっかく高いお金をかけて採用しても、「思っていたのと違う」といってすぐに辞めてしまうケースです。調査によると、約4割の企業が「採用したのに早期に辞められてしまった」という経験をしています。
その一番の原因は「実際の仕事内容がイメージと違った」「会社の雰囲気になじめなかった」という点にあります。
中小企業にとって、「知名度がない」というのは採用において不利な条件です。
大手企業がテレビCMや大規模なネット広告を出している中で、普通の求人サイトに載せるだけでは、情報の波に埋もれてしまいます。
この状況を変えるためには、求職者に対して自社の魅力をじっくり、正確に伝えるための専用の場所、つまり「自社の採用ホームページ」をうまく活用することが絶対に必要です。
2.求職者はスマホで「裏取り」をしている
今の20代〜30代の求職者は、子供の頃からネットに慣れ親しんでいる世代です。
彼らは求人サイトで気になる会社を見つけた後、すぐに応募ボタンを押すわけではありません。そこからが彼らの「調査」のスタートです。
ある調査によると、求職者の約8割(79%)が、応募する前に必ずその企業のホームページを確認しています。もっと重要なのは、もしその会社にホームページがなかったり、あっても採用情報が詳しく載っていなかったりした場合、7割以上の人が「応募するのをやめようかな」と感じてしまうという事実です。
特に20代後半の男性では、9割以上がそう感じると答えています。
なぜ彼らはそこまでホームページを気にするのでしょうか? それは「失敗したくない」「変な会社に入りたくない」という不安があるからです。
「この会社は本当に実在するのか」「ブラック企業ではないか」「求人票に書いてある『アットホーム』は本当か」といった疑いを晴らすために、公式の情報を探しているのです。
また、就職活動の時期も早まっており、学生などは早い段階からスマホで企業のサイトを見て、職場の雰囲気や先輩の様子を知ろうとしています。
つまり、ホームページを持っていない中小企業は、面接をする前の段階で、求職者の選択肢から静かに外されてしまっているのです。
第2章:中小企業のホームページ活用法 — 求人サイトとは何が違う?
1.「求人サイト」と「自社採用ページ」の使い分け
多くの経営者様は、「リクナビやマイナビにお金を払って載せているから、自社のホームページは簡単なものでいいだろう」と考えがちです。しかし、この二つは役割がまったく違います。
分かりやすく表にまとめました。
| 比較する項目 | 求人サイト(リクナビ、マイナビなど) | 自社採用サイト(自社のホームページ) |
| 一番の目的 | 「知ってもらう」こと(多くの人に見てもらう) | 「好きになってもらう」こと(理解と納得) |
| 情報の中身 | 決まった枠組み。文字数や写真の枚数に制限がある | 自由。動画も長文も、社長のブログも自由に載せられる |
| 載っている期間 | 数週間〜数ヶ月(期間が終わると消える) | ずっと載せておける(通年採用ができる) |
| お金のかかり方 | 掲載するたびにお金がかかる(掛け捨てに近い) | 最初にお金がかかるが、その後は資産として残る |
| ターゲット | 仕事を探している不特定多数の人 | 自社に興味を持って調べてくれた人 |
| 競合との関係 | 同じページにライバル会社の求人が並び、比較される | 自社の情報だけが表示され、会社の雰囲気に浸ってもらえる |
求人サイトは「集客チラシ」のようなもので、広く知らせる力は強いですが、枠が決まっているため、その会社の深い魅力までは伝えきれません。
一方、自社採用サイトは「店舗」や「ショールーム」のようなものです。求人サイトで興味を持った人が、もっと詳しい情報を知るために訪れる場所です。
ここで「この会社で働くとどんな良いことがあるのか」をしっかり伝えられなければ、応募にはつながりません。
2.自社で情報を発信する「オウンドメディアリクルーティング」
最近、「オウンドメディアリクルーティング」という言葉をよく耳にしますが、これは難しく考える必要はありません。
「自社が持っているメディア(採用サイトやSNS)を使って、自分たちの言葉で情報を発信し、採用につなげる」ということです。
大手企業は「安定しています」「給料が高いです」という武器を持っています。しかし中小企業には、「経営者との距離が近い」「若いうちから大きな仕事を任せてもらえる」「独自の技術がある」「家族のような温かさがある」といった、数字では表せない武器があります。
こうした魅力は、決まった形式の求人票では伝わりにくいものです。自社のホームページという自由な場所を使ってこそ、熱意を持って伝えることができます。
3.入社後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐ
採用活動の本当のゴールは、人を採ることではなく、入社した人に長く活躍してもらうことです。
先ほど触れたように、すぐに辞めてしまう原因の多くは「イメージの違い」です。
自社サイトでは、あえて仕事の厳しい部分や大変なところも正直に伝える「正直な情報開示(RJPといいます)」をおすすめします。
例えば、「残業はありません」と嘘をつくのではなく、「忙しい時期は残業をお願いすることもありますが、その分チームで達成感を味わえますし、手当もしっかり出ます」と正直に伝えます。
そうすると、「楽な仕事がいい」という人は応募してきませんが、「やりがいのある仕事がしたい」という人はより強い関心を持ってくれます。
結果として、自社サイトは、会社に合わない人を事前にブロックし、合う人だけを集める「フィルター」の役割を果たしてくれるのです。
第3章:どうやって作る? — 「専用サイト」か「会社案内の中の1ページ」か
これから採用ページを整える際、一番の悩みどころは「今ある会社案内のサイトの中にページを作るか」、それとも「採用専用の別サイトを作るか」という点でしょう。
それぞれの良い点と悪い点を整理して、おすすめの方法をお伝えします。
1.会社案内サイト内の採用ページ(一体型)
今ある会社のホームページの中に「採用情報(Recruit)」というメニューを増やし、募集要項や簡単なメッセージを載せる方法です。
良い点
- 安く済む
今あるサイトの手直しで済むので、数万円〜数十万円程度で可能です。 - 検索に強い
会社名で検索したときに、同じサイトの一部として表示されるので、検索順位が安定しやすいです。 - 管理が楽
サーバーなどの管理が一つで済みます。
悪い点
- ターゲットがずれる
会社の公式サイトは、本来「お客様」や「取引先」に見せるものなので、真面目で信頼感を重視したデザインになりがちです。一方、求職者(特に若手)は「職場の楽しさ」や「親しみやすさ」を知りたがります。このギャップにより、求職者に響きにくいことがあります。 - 見つけにくい
トップページから何度もクリックしないと採用情報にたどり着けないことが多く、途中で見るのをやめられてしまう可能性があります。 - 情報量に限界がある
社員インタビューなどをたくさん載せようとすると、サイトの構造が複雑になりすぎます。
2.採用専用サイト(特化型)
会社案内とは別に、採用活動だけを目的とした専用のサイトを作る方法です。
良い点
- 求職者のことだけを考えられる
デザインや写真、文章のすべてを「ここで働きたい人」に向けて作れます。「先輩社員の1日」や「プロジェクトの裏話」など、お客様には関係ないけれど求職者が知りたい情報をたっぷり載せられます。 - 「人を大切にする会社」だと伝わる
専用のサイトがあること自体が、「この会社は採用に力を入れている」「人を大事に考えている」というメッセージになり、他社との違いをアピールできます。 - 応募しやすい
「応募ボタン」を常に押しやすい場所に置くなど、応募してもらうための工夫がしやすくなります。
悪い点
- 費用がかかる
新しく作るので、数十万円〜数百万円の初期費用がかかります。 - 最初は検索されにくい
新しいサイトなので、Googleなどの検索エンジンに評価されるまで少し時間がかかります。
3.中小企業の経営者様へのアドバイス
「結局どっちがいいの?」という疑問には、会社の状況に合わせて選ぶことをおすすめします。
| 会社の状況 | おすすめの方法 | 具体的なやり方 |
| 年間1〜2名採用 / 欠員が出た時だけ | 今のサイトの中にページを増やす | 無理に専用サイトを作らず、今のサイトに「社長の言葉」「社員の声」を追加しましょう。後で紹介する無料ツール(Airワークなど)をうまく組み合わせるのがコツです。 |
| 新卒採用をする / 常に人を募集している | 採用専用サイトを作る(必須) | 学生はサイトの出来栄えで会社を判断する傾向があります。予算がない場合は、採用管理ツールを使って低コストで専用サイトを作るのがおすすめです。 |
| 専門職(エンジニア・施工管理など)が欲しい | 専用のランディングページ(LP) | 採用サイトに加えて、その職種の人に向けた特設ページ(LP)を作り、ネット広告と連動させます。その職種ならではの悩みに寄り添う内容が必要です。 |
結論として、どんな形であれ「採用のための詳しい情報」を載せる場所は必ず必要です。
「会社案内に募集要項(給与と時間)だけポンと載せてある」状態は、非常にもったいないので、すぐに改善しましょう。
第4章:中小企業の強い味方!最新の採用支援ツール比較
「予算もあまりないし、Webの知識もない」という中小企業でも大丈夫です。
今は、安く(あるいは無料で)きれいな採用サイトが作れて、さらにGoogleやIndeedにも自動で載せてくれる便利なツールがたくさんあります。
1.Airワーク 採用管理(リクルート)
リクルートが提供しているツールで、多くの中小企業が使っています。
どんなことができる?
- 採用ホームページの作成、求人の掲載、応募者の管理までこれ一つでできます。
- 作った求人は、世界最大級の求人検索エンジン「Indeed」やGoogleしごと検索に自動で連携されます。
ここがすごい
- ずっと無料
基本機能はずっと「0円」です。初期費用も月額もかからないので、とりあえず始めるには最適です。 - 簡単
80種類以上のデザインがあり、ブログを書くような感覚で最短5分で求人ページが作れます。 - 現場仕事に強い
飲食、介護、建設、物流などの業界で特に効果が出やすいと言われています。
2.採用係長(ネットオン)
中小企業や地方企業向けに作られたツールです。
どんなことができる?
- 簡単な質問に答えるだけで、プロが書いたような求人票(PR文)を自動で作ってくれる機能があります。文章が苦手な方でも安心です。
- 最大6つの求人検索エンジン(Indeed, Googleしごと検索, 求人ボックス, スタンバイなど)に一括で情報を送れる「集客力」が魅力です。
ここがすごい
- LINE応募ができる
若い人がよく使うLINEを使って、簡単に応募ややり取りができます。面倒な入力フォームがないので、応募のハードルが下がります。 - サポートが手厚い
有料プランでは担当者がつき、効果的な求人の書き方などを教えてくれます。一人で悩みがちな採用担当者にとって心強い味方です。
料金
無料のお試しもありますが、本格的に使うなら月額9,800円〜の有料プランがおすすめです。
3.Googleしごと検索(Google for Jobs)の活用
Googleで「地域名 + 求人」と検索すると、検索結果の上の方に求人情報が専用ボックスで表示される機能です。これに対応することは非常に重要です。
どうやって載せる?
- 本来は、Webサイトのプログラム(HTML)の中に「構造化データ」という特殊なコードを埋め込む必要があり、専門知識がないと難しい作業です。
- 一番簡単な方法
自分でコードを書こうとせず、先ほど紹介した「Airワーク」や「採用係長」などのツールを使って求人を作ることです。これらのツールで作ったページは、自動的にGoogleしごと検索に対応するようになっているので、難しいことを考えずに掲載できます。
| ツール名 | 費用 | こんな会社におすすめ |
| Airワーク 採用管理 | 無料〜 | まずはお金をかけずに始めたい。Indeedからの応募を増やしたい。 |
| 採用係長 | 月額約1万円〜 | 色々な検索エンジンに載せたい。LINE応募を使いたい。サポートが欲しい。 |
| engage(エンゲージ) | 無料〜 | 待つだけでなく、自分から求職者に「スカウトメール」を送りたい。 |
第5章:何を書けばいい? — 「見られる」から「選ばれる」ためのコンテンツ
きれいなサイトを作っても、中身(文章や写真)が空っぽでは応募は来ません。
求職者は企業の「嘘」や「盛りすぎ」を敏感に感じ取ります。正直で役に立つ情報を載せることが大切です。
1.求職者が見たいもの vs 企業が見せたいもの
アンケート結果などを見ると、求職者と企業の間には大きなズレがあることがわかります。
求職者が本当に知りたいこと
- 具体的な仕事内容(1日の流れ)
自分が働く姿を想像したい。 - 職場のリアルな雰囲気
怖い上司はいないか、人間関係は良いか。 - 給与・待遇の真実
残業代はちゃんと出るのか、ボーナスはいくらか。 - 悪いところ・大変なところ
入ってから後悔したくない。
企業がつい載せてしまうこと
- 抽象的な理念
社長の熱い想い(大切ですが、求職者が最初に見たいものではありません)。 - 整いすぎた会社概要
きれいな会議室の写真(現場はもっと雑然としているのに)。 - 制度一覧
福利厚生のリスト(実際に使えるのかどうかが知りたい)。
特に動画において、求職者は「普段の職場の空気感」や「現場の雑談」が見たいのに、企業はかっこいいプロモーションビデオを作ってしまう傾向があります。
求職者は「飾っているな」と感じた瞬間、その会社を候補から外してしまいます。
2.「正直採用」こそが最強の武器
中小企業が大手に対抗する最大の武器は「正直さ」です。
仕事の厳しさや弱みを隠さずに伝える手法は「正直採用」などと呼ばれ、成功している企業が増えています。
ネガティブな情報をポジティブに伝えるコツ
「残業が多い」とただ書くのはNGです。理由とセットで伝えます。
- 悪い例
残業は月40時間程度あります。 - 良い例
繁忙期には月40時間程度の残業が発生します。しかし、全員で目標を達成した後の打ち上げは最高に盛り上がりますし、残業代は1分単位で全額出ます。バリバリ働いて稼ぎたい人には向いている職場です。
こう書くことで、「定時で帰りたい人」は応募しなくなりますが、「稼ぎたい人」「チームワークが好きな人」には魅力的に映ります。
応募数は減るかもしれませんが、「この会社なら頑張れそう」と思った人だけが来るので、入社後の定着率が上がります。
3.刺さるコンテンツ作りの鉄則
社員インタビューを深く掘り下げる
「やりがい」だけでなく、「一番辛かったこと」「失敗談」を語ってもらいましょう。苦労話こそが、読んでいる人の共感を呼び、信頼につながります。
写真は「フリー素材」を使わない
- 外国人のモデルが握手しているようなフリー素材は、「怪しい」と思われてしまいます。
- スマホでOK
プロに頼まなくても、最近のスマホなら十分きれいに撮れます。「明るい場所で撮る」「笑顔で話しかけながら撮る」のがコツです。
応募フォームを簡単にする
- 応募フォームは、ゴール直前の最後のハードルです。入力項目が多すぎると、スマホユーザーは面倒になってやめてしまいます。
- コツ
入力項目は「名前・連絡先・年齢」など5〜10項目以内に絞りましょう。履歴書の添付や志望動機の長文入力を必須にせず、まずは「会ってみる」ための簡易エントリーにするのがおすすめです。LINE応募を導入するのも非常に効果的です。
第6章:中小企業の成功事例に学ぶ — 逆境を跳ね返すアイデア
実際に知名度のない中小企業や、人気がないと言われる業界の企業が、Webを使って採用を成功させた事例を見てみましょう。
1.IT企業:「何のために働くか」で共感を集める
- 課題
知名度が低く、エンジニア採用で大手IT企業に勝てなかった。 - 戦略
「家族の幸せを生み出す」という会社の目的を掲げ、ブログなどで社員が「なぜここで働くのか」というストーリーを発信し続けました。 - 結果
給料などの条件ではなく、会社の目指す方向に共感した「熱意のある」人が集まるようになりました。 - 教訓
条件で勝てないなら、「仕事の意味(やりがい)」で勝負しましょう。
2.建設業:3Kのイメージを事実で払拭
- 課題
「きつい・汚い・危険」のイメージが強く、応募がゼロだった。 - 戦略
Webサイトをリニューアルし、現場の「安全対策」や「最新機材」を写真付きで解説しました。さらに、「未経験から現場監督になった社員」の給料がどう上がっていったかをグラフで公開しました(正直採用)。 - 結果
以前は求人費をかけても応募ゼロでしたが、リニューアル後は応募が2倍以上に増え、採用できました。 - 教訓
求職者の「不安」を、具体的な事実とデータで解消しましょう。
第7章:いくらかかる? — 2025年版・制作費用の相場
採用サイトへの出費は、消費ではなく「投資」です。しかし、適正価格を知らないと無駄なお金を使ってしまいます。最新の相場観をお伝えします。
1.採用サイト制作費用の目安
| 規模 | ページ数の目安 | 費用の相場 | 特徴・こんな会社におすすめ |
| 小規模 | 1〜5ページ | 30万〜150万円 | テンプレート(ひな形)を使用。写真や文章は自社で用意。まずは形を作りたい企業向け。 |
| 中規模 | 10〜30ページ | 80万〜300万円 | オリジナルデザイン。プロによる撮影や取材込み。自社のブランディングを強化したい企業向け。 |
| 大規模 | 30ページ〜 | 300万円〜 | 戦略作りから動画制作、システム連携まで含む。年間何十人も採用する企業向け。 |
| ツール利用 | – | 無料〜月額数万円 | Airワークや採用係長を使用。デザインの自由度は下がりますが、機能は優秀です。コスト最優先の企業向け。 |
2.作った後の運用コストと費用対効果
採用サイトは「作って終わり」ではありません。情報を更新したり、見てもらうための広告費が必要です。
求人媒体(フロー型) vs 自社サイト(ストック型)
- 求人媒体は、掲載期間が終われば情報は消えてしまい、効果もそこで終わる「掛け捨て」です。
- 自社サイトは、コンテンツが蓄積され、検索にも強くなっていく「資産」です。初期投資はかかりますが、長く使えば使うほど、一人採用するのにかかるコスト(CPA)を下げることができます。
更新の大切さ
- 「最新のお知らせ」が2年前で止まっているサイトは、逆効果です。制作費が無駄になります。
- 運用が大変なら、月に1回、「社内の日常」や「よくある質問」をスマホで撮ってアップするだけでも十分です。最近はネタ切れ対策として、簡単なQ&A形式のブログや、InstagramなどのSNSと連携させて更新の手間を省く方法も人気です。
第8章:まとめと、明日からできるアクションプラン
2026年の中小企業にとって、ホームページをうまく使うことは、「あればいいな」ではなく、会社の存続に関わる「命綱」です。
求職者は、企業のホームページを見て、「この会社は自分を大切にしてくれるか」「この会社に未来はあるか」を厳しくチェックしています。
その視線に応え、自社のありのままの魅力を、熱意を持って伝えること。それができる中小企業だけが、人が減っていく時代でも優秀な人材を獲得し、生き残ることができます。
明日からできる具体的なアクションプラン
- 「エゴサーチ」で現状を知る
Googleで「自社名 採用」「自社名 評判」と検索してみてください。求職者の目に自社がどう映っているかを確認しましょう。スマホで見たときに表示が崩れていないかも要チェックです。 - 無料ツールをすぐに使う
まだ採用ページがないなら、今日中に「Airワーク 採用管理」や「採用係長(トライアル)」のアカウントを作り、最低限の情報を公開しましょう。これだけでIndeedとGoogleしごと検索に載ります。 - 「正直」なコンテンツを作る
社員を集めて、「うちの会社の良いところ、悪いところ」を話し合ってみましょう。その内容を飾り気のない言葉で文章にし、スマホで撮った職場の写真を添えて公開します。 - 応募のハードルを下げる
応募フォームを自分で入力してみてください。面倒だと感じたら、項目を削るか、LINE応募の導入を検討しましょう。
採用活動は、企業と個人の「お見合い」のようなものです。お化粧をして着飾る(求人媒体)だけでなく、普段着の自分(自社サイト)を見せて、それでも「いいな」と言ってくれる相手を見つけることこそが、幸せな結婚(定着・活躍)への一番の近道です。


