ちゃんとやってる。サボってない。むしろ、わりと真面目なほうだと思う。
WordPressも覚えたし、更新もしている。SEOの記事を読んで、できそうなことは試した。アクセス解析も、ときどきは開いている。
それなのに、ふとした瞬間に、こんな感覚が襲ってきませんか。
……これ、何か積み上がってるんだっけ?
昨日と今日で、何が変わったのか分からない。先月より前に進んでいるのかも、正直よく分からない。
一生懸命やっている“はず”なのに、自分の足元だけが、ずっと同じ場所にある気がする。
「ちゃんとやってるのに…」という感覚が一番しんどい
この感覚がつらいのは、「失敗した」と思えるわけでもないからです。
- 大きなトラブルを起こしたわけでもない
- 明確に怒られたわけでもない
- 仕事を放棄しているわけでもない
だから余計に、誰にも言えない。
「何も積み上がってない気がするんです」
そう言った瞬間に、
- 甘えてると思われそう
- やる気がないと思われそう
- 実力不足だと言われそう
そんな気がして、口をつぐんでしまう。
結果、自分の中だけで、この違和感が育っていく。
何も積み上がってないわけじゃない。でも、そう感じてしまう理由
ここで、一つだけはっきりさせておきます。
あなたは、何も積み上げていないわけではありません。
それでも「積み上がってない気がする」のは、この仕事の構造が、そう感じさせるようにできているからです。
理由① ゴールが見えないまま走らされる仕事だから
Web担当者の仕事には、「ここまで来たら一区切り」という線がありません。
- 更新しても、終わりがない
- 改善しても、正解が分からない
- 成果が出ても、「もっとできるよね」と言われる
登山で言えば、頂上の見えない山を、ずっと登らされている状態です。
どこまで登っても、
今、どの辺にいるのか
が分からない。
だから、積み上がっている実感も持てない。
理由② 「成果」があなたの外にあるから
あなたが決めたゴールではなく、誰かに評価されて初めて“成果”になる。
- 「問い合わせ増えたね」と言われないと成果じゃない
- 「売上につながった?」と聞かれて初めて評価される
- 何をもってOKなのか、実は決まっていない
これって、かなり残酷です。
どれだけ頑張っても、自分で「よくやった」と言ってはいけない仕事になっている。
そりゃ、積み上がってる感覚なんて持てなくなります。
理由③ 努力が“点”で消えていく構造だから
Webの仕事は、形に残りづらい。
- 更新しても、次の日には流れていく
- 改善しても、誰も気づかない
- トラブルを防いでも、「何も起きてないね」で終わる
何かをやっても、「やらなかった世界」と比較されない。
だから、
やって当たり前、できて当然
という扱いになりやすい。
これで「積み上がってる実感を持て」という方が無理です。
「私がダメなのかも」と思ってしまう瞬間
こういう構造の中にいると、人はだんだん、こう考えるようになります。
- 私のやり方が悪いのかな
- 勉強が足りないのかな
- 向いてないのかな
でも、それは違います。
あなたが感じている違和感は、“異常”ではなく“正常な反応”です。
この環境にいて、何も感じないほうが不自然です。
じゃあ、この違和感とどう付き合えばいいのか
この感覚を「消す」「我慢する」「慣れる」必要はありません。
大切なのは、この状態で取れる選択肢が、実はいくつもあると知ることです。
ここからは、正解ではなく、選び方の話です。
選択肢① 「成果」を一人で抱えない、という選択
今まで、あなたはこうしてきたかもしれません。
- なんとなく自分でゴールを想像して
- なんとなく自分で数字を見て
- なんとなく自分で反省してきた
でも、本来これは一人で背負う仕事ではありません。
できることの例
- 「このサイトで一番増やしたい成果って何ですか?」と聞く
- 「今はこの段階です」と途中経過のまま共有する
- 完璧じゃない状態を、そのまま見せる
これは逃げではありません。責任の持ち方を変える、という選択です。
選択肢② 積み上がったものを「見える形」にする
積み上がっていないのではなく、見えなくなっているだけというケースは、本当に多いです。
できることの例
- 今月やったことを3つだけ書き出す
- 「やったけど誰にも言ってないこと」を言語化する
- 成果じゃなくても、行動を残す
誰に見せなくても構いません。自分のために、形にする。
それだけで、感覚は少し変わります。
選択肢③ 「この仕事、構造的にしんどい」と認める
これは、とても大事な選択です。
- 終わりがない
- 正解が変わる
- 評価が曖昧
この条件が揃った仕事をしていて、「積み上がってない気がする」のは当然です。
できることの例
- 自分を責める言葉を、一つ減らす
- 「これは私の問題じゃない」と言葉にする
- 同じ立場の人の声を読む
自分を責めないことも、立派な行動です。
選択肢④ 誰かと一緒に整理する
一人で考え続けると、どうしても思考は堂々巡りになります。
答えをもらう必要はありません。
できることの例
- 今の状況を、そのまま話す
- 分からないことを分からないまま出す
- 判断ではなく、整理だけ手伝ってもらう
一緒に考える=弱さではありません。それも、ちゃんとした選択肢です。
最後に:Web担当者のあなたへ
「ちゃんとやってるはずなのに、何も積み上がってない気がする」
この感覚は、あなたが真剣に向き合ってきた証拠です。
適当にやっていたら、こんな違和感は生まれません。
あなたには、いくつもの選択肢があります。
今すぐ決めなくてもいい。全部選ばなくてもいい。
ただ、
私は、選べる立場にいる
そのことだけは、忘れないでください。

Web担当者の仕事って、外から見ている以上に、やることが本当に多い仕事です。
範囲は広いし、覚えることも終わらない。幅広くいろんなことをやる必要があるし、時間ばかり取られてしまうこともありますよね。
なかなか正解がない仕事でもあるので、Webサイトがちゃんと育ってるかどうか、Web担当者としてちゃんと成長できているかどうか、実感しにくいところもあります。
何も積み上がってない訳ではないんだけど、こんなにゆっくりで大丈夫かな?って焦ることもありますよね。
「育ってる気がしないんです」「前に進んでいる気がしないんです」
この感覚、相談を受けていると、本当によく聞きます。
ここまで読んでくれて、ありがとうございました。あなたの気持ちが、少しでも楽になっていたら嬉しいです。
もし、もう少し現状を整理したくなったとき、誰かと話してみたくなったときは、またこのサイトを思い出してもらえたら嬉しいです。
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