成果を聞かれるだけで、ちょっと胃が痛くなる

成果を聞かれるだけで、ちょっと胃が痛くなる

また来週、会議がある。そこでまた聞かれる。

「で、成果は?」

その言葉を想像しただけで、ちょっと胃が痛くなる。

別に、何もしてないわけじゃない。ちゃんとやってる。でも、「成果」って言われた瞬間、頭が真っ白になる。

何を答えればいいんだろう……

アクセスは増えた。でも、それが成果なのかは分からない。問い合わせは先月と同じ。売上に直結したかは不明。

「成果」という言葉だけが、ずっしりと重い。

「成果は?」が、いつの間にか”詰問”に聞こえるようになった

最初は、そんなに怖くなかったはずです。

「成果は?」と聞かれても、

  • 「がんばってます」と言えた
  • 「こういうことをやりました」と報告できた
  • 数字を並べて、なんとなく形になった

でも、回数を重ねるごとに、あの言葉が変わってきた。

「成果は?」が、

  • 「ちゃんとやってるの?」に聞こえる
  • 「意味あることしてる?」に聞こえる
  • 「結果出せてないよね?」に聞こえる

そして、答えるたびに、

自分は成果を出せていない人間なんだ

そんな気持ちが、少しずつ積み重なっていく。

「成果」が怖い理由は、あなたのせいじゃない

ここで、はっきり言います。

「成果」という言葉に怯えるのは、あなたが弱いからではありません。

それは、この仕事の「成果」が、最初から曖昧に設計されているからです。

理由① 「成果」が定義されていないまま聞かれるから

多くの会社で、Web担当者に対する「成果」の定義は、実は存在していません。

  • 問い合わせを増やすこと?
  • アクセスを増やすこと?
  • 売上に貢献すること?
  • それとも、更新をちゃんとすること?

誰も明確に決めていない。

決まっていないゴールに向かって走っているのに、「成果は?」と聞かれる。

これは、ルールを教えられずに試合に出されて、「勝てた?」と聞かれているようなものです。

そりゃ、答えに困ります。

理由② 「成果」の基準が、その場その場で変わるから

さらに残酷なのは、「成果」の基準が、相手の気分や状況で変わることです。

  • アクセスが増えた → 「でも問い合わせは?」
  • 問い合わせが増えた → 「でも売上につながった?」
  • 売上につながった → 「でももっとできるよね?」

どれだけ出しても、その場で新しい基準が追加される。

これでは、何を答えても正解にならない。

「成果は?」と聞かれるたびに、自分は間違った答えを言おうとしている気がして、胃が痛くなるのは当然です。

理由③ 「成果」がすべて外部評価に依存するから

Web担当者の仕事は、自分で「これは成果だ」と言ってはいけない構造になっています。

  • 自分で「がんばった」と言っても、評価されない
  • 自分で「ここまでやった」と言っても、「それで?」と言われる
  • 誰かが「良かったね」と言って初めて、成果になる

つまり、成果の判定権が、自分にない。

これって、かなりしんどいです。

どれだけやっても、他人に認められなければ無かったことになる仕事をしている。

そりゃ、「成果は?」と聞かれるたびに、身構えてしまいますよね。

「もっとちゃんと準備すればいいのかも」と思ってしまう瞬間

こういう状況が続くと、人はこう考えるようになります。

  • 次はもっとちゃんとデータを用意しよう
  • もっと分かりやすく説明できるようにしよう
  • もっと自信を持って言えるようにしよう

でも、それは違います。

あなたが感じている恐怖は、準備不足の問題ではありません。

問われている「成果」そのものが、最初から答えられない質問なのです。

じゃあ、この恐怖とどう向き合えばいいのか

この感覚を「克服する」「慣れる」「無視する」必要はありません。

大切なのは、 この状態で取れる選択肢が、いくつもある と知ることです。

ここからは、正解ではなく、選び方の話です。

選択肢① 「成果って、何のことですか?」と聞き返す

今まで、あなたはこうしてきたかもしれません。

  • なんとなく相手が求めている答えを想像して
  • なんとなく数字を並べて
  • なんとなく乗り切ってきた

でも、本来これは あなたが一人で背負う質問ではありません。

できることの例

  • 「このサイトで一番重視する成果って、何でしたっけ?」と確認する
  • 「今月の目標って、具体的に何でしたっけ?」と聞き返す
  • 「私の報告で、何を一番知りたいですか?」と質問する

これは逃げではありません。曖昧な質問を、明確にする選択です。

選択肢② 「成果」ではなく「行動」を報告する

成果が出ていないのではなく、「成果」という言葉が曖昧なだけというケースは、本当に多いです。

できることの例

  • 「今月はこれをやりました」と行動を伝える
  • 「これをやった結果、こうなりました」と事実だけ報告する
  • 「成果かどうか分かりませんが」と前置きして話す

誰の評価も気にせず、やったことを、そのまま言葉にする。

それだけで、少し楽になります。

選択肢③ 「成果が見えないこと」を正直に言う

これは、とても勇気のいる選択です。

  • 「正直、何が成果か分かっていません」
  • 「何を報告すればいいか、いつも迷っています」
  • 「成果の基準を、一緒に決めてもらえませんか」

できることの例

  • 会議の前に、一度相談してみる
  • 報告の形式を、一緒に作ってもらう
  • 「分からない」と言うことを、恥じない

分からないと言うことも、立派な行動 です。

選択肢④ 「成果」から距離を置く

「成果は?」と聞かれるたびに苦しいなら、その質問との距離を取るという選択もあります。

できることの例

  • 「今はまだ成果が出る段階じゃないです」と伝える
  • 「成果を出すために、今はこれをやっています」と段階を示す
  • 「成果より、今は基盤作りの時期です」と再定義する

すぐに成果を出さなくてもいいと、自分に許可を出すことも、選択肢の一つです。

最後に:Web担当者のあなたへ

「成果を聞かれるだけで、ちょっと胃が痛くなる」

この感覚は、あなたが真剣に向き合ってきた証拠です。

どうでもいいと思っていたら、こんな恐怖は感じません。

あなたには、 いくつもの選択肢があります。

今すぐ決めなくてもいい。全部選ばなくてもいい。

ただ、

「成果」に振り回され過ぎなくてもいい

そのことだけは、忘れないでください。

小南邦雄
小南邦雄

Web担当者の仕事って、外から見ている以上に、やることが本当に多い仕事です。

範囲は広いし、覚えることも終わらない。しかも「これをやればOK」という正解がない。

日々の作業に追われてしまって、成果どころじゃないことも多いのではないでしょうか?

それに、Webの成果って、簡単には出ないし、出るまでに時間がかかるものなので、毎月報告できることなんて無い場合も多いですよね。

「胃が痛くなる」「憂鬱になる」「焦る」
この感覚、相談を受けていると、本当によく聞きます。

ここまで読んでくれて、ありがとうございました。あなたの気持ちが、少しでも楽になっていたら嬉しいです。

もし、もう少し現状を整理したくなったとき、誰かと話してみたくなったときは、またこのサイトを思い出してもらえたら嬉しいです。

※ このサイトでは、Web担当者の悩みを整理するための「用語集150語」「改善施策100選」「現状診断ツール」「無料相談」も用意しています。